― 皆さん何してるんですか?―
「千里浜にハマってるんです。」
2023年度末、北陸新幹線の路線が、現在の東京~金沢からさらに延線し、金沢~敦賀の125km区間も開通を迎えます。
この開通を前に、北陸新幹線によるさらなる経済効果の盛り上がりを期待して、各地では様々な動きが起こっています。
本記事では、北陸新幹線の金沢~敦賀開通に向けて、石川県羽咋市にある日本で唯一なぎさを車でドライブできる「千里浜なぎさドライブウェイ」を核として始まる、その名も「チリハマルプロジェクト」について紹介していきます!
千里浜にハマる人続出!?チリハマルプロジェクト、始動!
このプロジェクトの仕掛け人はこのお三方!
左から、中田昌宏さん(コスモアイル羽咋・ 羽咋市立図書館・ユーフォリア千里浜)、任田和真さん(能登千里浜レストハウス)、西浦善博さん(道の駅のと千里浜)。
羽咋市を代表する観光施設の若きマネージャー達に、本プロジェクトにかける想いを語って頂きました。
さて、はじまりましたよ。ハマってるね。これは文字通り、千里浜にハマってる。
ですね。
千里浜にハマる、チリハマルプロジェクトですから、ここは忠実にやらせていただこうというわけです。
私は羽咋出身ですから、千里浜という存在は、もはや当たり前。
車でビーチを走れることも含めて当たり前なわけなんですが、お2人はどう?
僕は、千里浜歴2年目ですね。それまでは職場が七尾だったので、能登千里浜レストハウスの運営をやらせていただくようになってから、職場が千里浜ビューになりました。
夕日が沈む時間になると、カップルがやって来る。若いカップルや老夫婦、色んな男女の関係を見れる。
そして、みんなめっちゃ青春してる。毎日見ていても飽きないですよ。
僕は、千里浜歴5~6年かな。海水浴場でもあるけど、個人的には釣りのイメージが強い。
キスやクロダイが釣れます。釣り人の中には、釣ってその場で調理して食べる人も。
中田さんは、羽咋出身者だから、千里浜での思い出が沢山あるんじゃないですか?
・・・・・・えっとねぇ。私、インドアなんだよねぇ。だから、あんまり来ない(笑)
おい(笑)
いやいや、ハマりなさいよ(笑)
だから、今、こうしてハマってるじゃない(笑)
3つの代表施設が「横つながり」に。これから羽咋の観光はどう変わる?
今回、僕ら3つの施設が「はじめて」つながりましたね。
うん。横のつながりって、本当になかった。パンフレットを置きあうくらいでしたね。
そういう意味で、今回は「羽咋の観光にとってめちゃくちゃ画期的」な取り組み。
市内の代表的な観光施設たちが、各々の集客力や企画力、アイデアなど、持てる資源を活かしあい、個ではなく、地域で勝ちにいく。
この“横のつながり”は、僕ら若い世代だからこそできる、羽咋の新しい地域観光振興のカタチだと思います。
また、長らく羽咋の観光は、千里浜なぎさドライブウェイ一強のあまり、「通過観光」と揶揄されてきました。
千里浜には人が来る。だけど、町に人は流れず、地域にお金が回らない、と。私は、このプロジェクトで、地元に経済効果を生んでいきたいと思っています。
そうですね。僕ら能登千里浜レストハウスと道の駅さんは、千里浜なぎさドライブウェイを目的に来るお客さんの“入口”を任されています。お客さんを取り合うことになるのでは?とも聞かれますが、むしろお互いが盛り上がれば、お互いに誘客出来、自然と相乗効果が生まれると考えています。
バス(団体客)は競合すると取り合いになるけど、個人客は流動する。このプロジェクトを通して、羽咋市内を周遊してくれるような仕組みをつくりたいですね。その核になるのが「千里浜」ブランドです。
ちなみに、能登千里浜レストハウスさんと間違えていらっしゃるお客さんも多いんですよ(笑)
「牡蠣を食べに来たんだけど、ここでしょ?」と言って入ってくる(笑)
そっちじゃない(笑)
そうそう(笑)実は、道の駅として、能登千里浜レストハウスさんが居てくれることで有難く感じていることがあります。
先ほどのお客さんのように、「能登で牡蠣を食べられる場所」をよく聞かれる。
任田さんたちが能登千里浜レストハウスの運営者になるまでは、中島や穴水まで行かないと牡蠣を食べられる場所がなく、お客さんにガッカリされることが多かった。
でも今はすぐ近くで能登千里浜レストハウスさんが牡蠣を提供してくれている。それを案内できることが嬉しいです。
わー、それはこちらも嬉しいです!!今後ともよろしくお願いします!
今回のこのプロジェクトを通して、お互いにお互いを発信し合う、そして、一緒になって羽咋の観光を担っていく。これまでになかった取り組みだからこそ、もっと羽咋の観光は盛り上がっていけるはず!
各施設を訪れるお客さんの動向や誘客の戦略とは?
能登千里浜レストハウスは、これまで団体向けの施設としてやって来た背景があります。でも今、観光・旅行の市場は個人客に変わりつつある。
僕らが能登千里浜レストハウスの運営事業者となってから、コロナ禍にリニューアルオープン。それ以来、地域内外の個人のお客様に来てもらえるような仕掛けをしてきました。そして今、少しずつその成果も出始めています。
道の駅のと千里浜は、能登の玄関口であり羽咋の正門にあります。だから羽咋や能登の産品にこだわった独自商品づくりや地域のインデックス的な情報発信をいつも意識しています。実は、道の駅では「道の駅の次に行くべき施設はどこか?」をよく聞かれることがあります。その時に、コスモアイル羽咋を勧めると、食いつきが良い。パンフレットを求めてくる方もいますよ。
おぉ、嬉しいですね。コスモアイル羽咋も、個人のお客様がほとんど。マニアックな場所ですが、実際にUFOに関心
があって来る方は少数派。道の駅や知り合いなどに勧めら
れて来た人達が、実際に訪れてびっくりすることが多いです。千里浜から離れた鶴田町にあるけど、地域にどれくらいお金を落としてもらうか?という視点で、観光ルートとして活用してもらえるといいなと思っています。
今後、このプロジェクトで動き出す数々のイベントについて教えてください!
全て紹介すると盛りだくさんなので、ここでは頭出し程度に紹介します!
1.羽咋の夜を楽しむ!?『ナイトプール&プロジェクションマッピング』
これまで羽咋には夜のイベントがなかったので、宿泊にもつなげることができるよう、夜のコンテンツを企画しています。ユーフォリア千里浜では、子どもたちに大人気のナイトプールを企画しており、また、どの建物を対象にするかは考え中ですが、プロジェクションマッピングも実施予定です。
2.やっぱりグルメ!大人気の食イベント『肉フェス&のどぐろ祭り』をさらにパワーアップ!
道の駅が開業当時から行っているのどぐろ祭りと、コロナ禍にはじめた肉フェス。
のどぐろも能登牛も能登豚も、地域が誇る特産品なのに、それまでそれらに特化したイベントはありませんでした。やっぱり食は強い誘引力になる。県外や近隣都市からも人が訪れるように、このプロジェクトを通して、イベントの規模を大きくしたいと考えています。
3.千里浜観光の新しい目的となる!?大人気を博した『牡蠣染め祭り』!
今年2月、能登千里浜レストハウスではじめて開催した牡蠣染祭りは、牡蠣の盛り放題が目玉のイベント。金沢など近隣から訪れた方も多く、「千里浜に行けば牡蠣が食べられる!」というイメージも広がったのではないかと思います。今年~来年の冬シーズンも牡蠣で盛りあげます!
千里浜を訪れる皆さんにコレだけは知っておいて欲しい!
このプロジェクトは、千里浜なぎさドライブウェイを訪れるお客様に、さらに羽咋を楽しんでいただきたいという想いがあります。まずは千里浜を全力で楽しんでもらうために、あらかじめ知っておいてほしいこと&千里浜を楽しむコツをお伝えします!
白い砂は走らず&停車せずがハマらないコツ!
国内で唯一、車でビーチを走れる千里浜なぎさドライブウェイですが、波打ち際から離れた“白く乾いた”砂浜は、タイヤが埋まって動けなくなる可能性があります!
なるべく“波打ち際に近い、海水で濡れた茶色い砂の上”を走るようにしてくださいね!車を停車させる際も同様です。
夏場に海水浴場となる時などを除いて、特に規制がない場合は、波が届かない程度の 波打ち際に停車することをオススメします!
車で海に入らないようにしましょう!
車で海の中まで入って走行すると、水中でタイヤが埋まってしまい、抜け出せなくなることも。 海の中で動けなくなると、潮位の変動があるため、とても危険です。また、海水で車体が錆びてしまったり、他の車に水しぶきをかけてしまうことで迷惑やトラブルの原因にもなるため、砂の上を走行しましょう!
なお、砂や海の中で車が動けなくなってしまった際は、JAF等に救出をご依頼ください。
道の駅やレストハウスでは救出依頼は受け付けておりません。
休日などはJAF等のサービスも混みあうため、上記のポイントを押さえて楽しんでください!
荒天時は通行不可の可能性が高い!
千里浜なぎさドライブウェイは、年々、砂浜が浸食されていることから、荒天時は立ち入りできません。
特に、強風時や晴れていても波が荒れている時などは通行不可の可能性が高いです。
そのため、予め通行状況を確認の上でお越しいただくことをオススメします。
通行状況は、こちらのリンクから確認出来ます。
24時間・無料で使えるタイヤシャワーをご活用ください!
千里浜なぎさドライブウェイを走行した後、海水による車体やタイヤの錆・砂の詰まりが気になる方は、道の駅のと千里浜の駐車場にある「タイヤシャワー」(24時間・無料)をご利用いただけます!
-番外編- 千里浜にハマった裏バナシ
それでは千里浜にハマる様子をご覧ください(笑)
深いところは砂から海水が沁み出てくるので、濡れたくない方は大きめのビニール袋を用意するとよし。
濡れた砂は意外と重く長時間埋まっていると足がしびれてきますので短時間で集中してハマりましょう。。
《 おしまい 》
ご覧いただきありがとうございました!
これからのチリハマルプロジェクトの取り組みにこうご期待!
施設情報
コスモアイル羽咋
http://www.hakui.ne.jp/ufo/
TEL:0767-22-9888
〒925-0027 石川県羽咋市鶴多町免田25番地
ユーフォリア千里浜
http://www.hakui.ne.jp/euphoria/
TEL:0767-22-9000
〒925-0054 石川県羽咋市千里浜町タ1番地67
道の駅のと千里浜
https://noto-chirihama.com/
TEL:0767-22-3891
〒925-0054 石川県羽咋市千里浜町タ1番地62
能登千里浜レストハウス
https://www.chirihama.co.jp/
TEL:0767-22-2141
〒925-0054 石川県羽咋市千里浜町タ4-1